【前科一犯】黒酢キャットの底辺ブログぅ~。【底辺感が凄い】

底辺の底辺による底辺のための、人生一発逆転ブログ

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よるのばけもの

こんにちは。黒酢キャットです。

先日まで、東京いっていたことは前回のblogで報告した通りです(報告したっけ?笑)

やっぱり、都会は疲れるね。ほんまに。

んで、まあ飲み会やらなんやらでエンジョイしてきんだけど(犯罪人のくせに!とかやめてね)まあ楽しかった。

こんな俺のために多くの人たちが集まってくれて、心配してくれたり激励の言葉も頂きました。

マジでね。もう一度人生やり直そうって心の底から思いましたね。

まじでやってやりますよ。1年後に月収50万円。成功させる。

とりあえず、アフィる!!笑

こっち戻ってきて就職しろよって言われたけど

俺は田舎で生きてきます。不便だけど住みやすい。支えてくれる家族もいる。

いまは、税金も年金も保険料も滞納してるクズで底辺も同然だけど見返すために稼ぐしかねえ。絶対に頑張る。今度こそ。猫もいるし。笑

でも本業は、実家でやってる農業だから農業手伝いつつかな。ほんと農業ってつかれる。笑

いずれは農業も法人化して幅広くやっていきたいな。

なんて。欲張りすぎか。

 

そんで、新幹線のなかで本を読みました。

刑務所のなかで本のすばらしさを知って以来、暇があれば読むようにしています。

最近ハマっているのは、住野よる先生。ご存知、「君の膵臓を食べたい」で一斉風靡した方です。「また同じ夢をみていた」も好きだったから、これはいい作家さん見つけたなって思って駅の売店でソッコー買いです。

タイトルはその名も「よるのばけもの」です。最近文庫化したみたいで(基本文庫本しか読まないです)評判もなかなか。詳しいストーリーは書きませんが、いじめがテーマになっています。

もうね、そうくるかと思いましたよ。

住野さんのキャラクターって毎回味のあるというか癖の強い(いい意味)キャラが登場するんだけど、今回も裏切らなかったね。まあそういいつつ、もうちょいなんか欲しかったなみたいなとこというか、消化不良みたいなとこはあったけど、ネタバレとか検索して思わず納得。

いちいち、セリフが真ん中にくるんで心打たれます。

特に最後の矢野ちゃん(ヒロイン?)の主人公に対するセリフで新幹線の中で泣きそうになりました笑。だって、「やっと、会えたね」ですよ。

その意味っていうのは、この作品をみなきゃなんのこっちゃですけど、うわあ~、そのチョイスはマジでセンスがやばい!と思いましたね。

あ~、じゃあもう軽く説明しますね。笑

あっちーという男子中学生が夜になると化け物に変身するんですよ笑

そんで、人を脅かすのに飽きて、ある日夜の学校に宿題を取りに行くんです。(化け物のままで)

そしたら、夜の学校に今回のもう一人の主役である矢野ちゃんという同じクラスの女子中学生がいたんです。

彼女、実はいじめられていて、毎日のように「夜休み」と称して皆にばれないように夜の学校に通ってたんです。

あっちーもクラスのみんなといじめに加担していました(無視する等)

しかし、あっちーは化け物の姿をばらさないでくれと矢野ちゃんに懇願します。

矢野ちゃんは誰にも言わない代わりに、この時間に学校にきて「夜休み」を一緒に過ごすよう交換条件を突きつけます。

このことがきっかけで、昼と夜の交互で物語が進行するようになります。

矢野ちゃんは、いつもニコニコしていてまるでイジメられているのを、気にしていない態度なので変人だと思われて更にいじめがエスカレートしていました。

矢野ちゃんは最初からいじめられているのではなく、ある事件がきっかけでした。

その事件を矢野ちゃんが引き起こしてから、徹底的にいじめられるのですがその事件は矢野ちゃんなりの理由があったのでした。

勿論、無視されても、上履きズタボロにされても、髪の毛掴まれてもいつもニコニコしているのには理由がありました。

それは、「怖い」と、思うと癖で顔が引きつってしまい頬が上がってしまうものでした。そんな衝撃的な事実をあっちーは聞いてしまい、ショックを受けてしまいます。更に、いじめの原因となった事件の真相を知ります。

物語は、最後に衝撃的なラストを迎えます。ハッピーエンドではありません。

先ほども言った通り、この物語は、昼の学校と夜の学校で進行していきます。

人間というものは、「同調圧力」というものに支配されています。

1対1だとちゃんと話せるのに、大勢いる場だとみんなに合わせます。

同じように、あっちーも昼の学校ではみんなと一緒に矢野ちゃんをいじめていますが、夜の学校になると友達のように話せるようになります。挙句のあてには、昼間いじめていたことを夜に謝るようになります。

ある日、矢野ちゃんがあっちーに質問します。

「あっちーは、人間に化けてるの?」

「どっちが本当のあっちー?」

答えることができないあっちー。

クライマックスのシーンであっちーはついに矢野ちゃんに声を掛けてしまいます。

ただの「おはよう」です。

静まり返る教室。冷たい視線。

矢野ちゃんが「おはよう」と返します。

もう一度、あっちーは「おはよう」と言います。

教室はやっと誰が誰に対して声を掛けているか気づきます。

「やっと、会え、たね。」

なにも答えることができないあっちー。

「どう、して?」

「どうして、あっちーが泣いているの?」

 

この作品はいじめと同調圧力を見事なまでに生々しく描いており

ファンタジーさと調和させることで見事なバランスをとっており

同年代にこそオススメする作品です。

最終的には、決してハッピーエンドとは言えない結末ですが。

懸命に生きようとする現代の学生たちに同情します。

なんて生きづらい世の中なんだろう。

大人より何倍も敏感な年ごろに、残酷な

しかし、こういうことが実際起きているという事実に心が動かされます。

本当にお見事です。いろいろ考えさせられる作品でした。

これからも住野さんの作品を追っかけようと思いました。

今日は、全く成功blogとしての記事ではありませんでしたが、あまりにも傑作だったため、ちょこっと紹介してしまいました。

今の俺も本当の自分なのか。。。日々問いかけて生きていきたいと思います。